「仔猫を拾ったのですが、どうしたらいいでしょうか?」

「公園に仔猫が捨てられているのですが、保護して貰えますか?」

私たちのシェルターでは、このような問い合わせを頂くことが多くあります。

「保護して新しい飼い主探しをしている」私たちとしては、勿論、直ぐに飛んで行って助けたい!という思いはあります。

しかしながら、現実的にはシェルター内は常に満室。新しい飼い主さんが見つかり、しっぽ村を卒業する犬猫がいる一方で、被災地や動物保護センターなどで受け入れを待っている犬猫が多く残されているからです。

そこで、仔猫を発見して、保護してあげたいと思って下さった方々に、「あなたにも出来ること」をお伝えし、私たちの代わりに一時的にでも、小さなシェルターになって頂ければ幸いに思います。

まず、
仔猫を見つけたら

⑴まず保温をしましょう!

仔猫は、筋肉や脂肪が少ない為に、自ら体温を保つことが出来ません。
そのため、
特に冬場は暖かい部屋に移動し、仔猫が逃げない程度の高さのある箱を用意して下さい。

そこにタオルを敷いて、使い捨てカイロや湯たんぽを入れ、更にその上にタオルを重ねましょう。

湯たんぽやカイロが無い場合→40℃位のお湯を入れたペットボトルで代用出来ます。

この際の注意事項⬇️

❶湯たんぽは冷めてしまうと逆に仔猫の身体を冷やしてしまう事があります。時折確認し、適宜取り替えましょう。

❷人間用のホットカーペットはお薦め出来ません。熱くなり過ぎてしまう事があるので、ペット用のホットカーペットがある場合は使いましょう。

❸保温をしている間は、低温火傷や熱中症に注意して、仔猫の様子を観察しましょう。

❹湯たんぽやカイロなどが、箱の半分以上の面積を占めてしまうと、暑いなぁ~と感じた時に、仔猫が自分で移動して体温調節をする事が出来なくなります。
箱の中には、湯たんぽやカイロの当たらないスペースも作って下さい。

(2)動物病院に連れて行きましょう!

なるべく早く動物病院を受診し、仔猫の健康状態や成長の具合などを診てもらいましょう。

一見元気なように見える仔猫であっても、感染症などの目に見えない病気に罹っていたり、お腹に虫がいる事があります。
また、
外で生活していた猫ですから、ノミ.ダニがいる可能性もあります。
この場合、仔猫のためにというだけでなく、保護している皆さまのためにもきちんとノミダニ駆除をする必要があります。

仔猫のご飯はどうしたらいいの?

という問い合わせも頂きます。

仔猫というと、ミルクを思いつく方が多いかと思います。
この時に気をつけて頂きたい事は、
人間用の牛乳を与えるのはなるべく避けるということです。

猫は乳糖を分解する酵素を持ち合わせていないため、脂肪分と乳糖の多い牛乳は、消化に負担がかかり、下痢してしまいます。下痢が重症化すると、小さな仔猫は死に至る場合もあり、大変危険なのです。

そこで、
動物病院などで手に入る、仔猫用のミルクを与えて下さい。
直ぐに入手出来ない場合には、スキムミルクや低脂肪又は無脂肪牛乳を薄めて与えましょう。

生後1週間以内の仔猫であれば、約2~3時間おきに与えて下さい。
初めは1回に与える量を、1cc位の少なめにしましょう。

1ヶ月以上であれば、離乳期なので、ミルクではなくふやかして柔らかくしたフードでも代用出来ます。けれども、仔猫の時期に必要となる栄養素は成猫のそれとは異なります。出来るだけ、仔猫用のフードを用意しましょう。

ミルクを与える時に、もう一つ忘れてはならない大切な事があります。

それは、仔猫の姿勢です。

人間の赤ちゃんにミルクをあげる時のように、仰向けにしてしまうと、仔猫は気管に入ってしまいます。
これも大変危険な事ですので、
ミルクを与える時には、必ずうつ伏せやお座りの状態を維持し、スポイトや哺乳瓶で与えましょう。可能であれば、浅いお皿にミルクを入れてあげて、自分で舐められるようにしても良いでしょう。

仔猫のトイレのお話

離乳前(1ヵ月未満)の仔猫では、自分で排泄が出来ないことも多いです。

母猫がいれば、肛門や陰部をなめてその刺激により、おしっこやうんちが出ます。

そこで、母猫に代わって、ミルクを与える前と後で、ガーゼなどをぬるま湯で湿らせて、仔猫のお尻をポンポンとなでてあげましょう。

出てきた排泄物(尿や便)の観察も大切です!

便の色は茶色いかな?
尿は透明で黄色いかな?
臭いはどうだろう?

気になる排泄物が見られたら、動物病院で相談してみましょう。

歯が生えてきて、離乳を始めた猫は、自分で排泄が出来るようになります。